2014年6月9日月曜日

「読み物」としてのBGを追求

久しぶりの投稿。

模擬国連には関わっていないが、少々物書きをする日々が長くなっているので、後のディレクのために一つ面白いものを紹介したいと思う。

アウトライン・プロセッサ。

なんぞそれ、と思う方がいると思いますが、今から紹介していきます。


まずは、ディレクにとってのBGについてからお話しましょうか。

BGというのはどんな形態であってもよいと思いますが、一つの読み物として完成しているととても綺麗です。

一つの読み物とは、冒頭から最後までロジックで一つの筋が通っている、ということです。

人にBG執筆を依頼してしまうとどうしてもこれが難しくなりますが、せめて章単位で筋は通すべきです。

コピペの連発なんて論外ですよ。締め切り間際に「分からないのに書く」というのは一番やっては行けない行為です。それは、書かない方がマシなんです。書き手のバイアスを会議参加者に与えてしまうことになるからです。書くということはその分野に責任を持つということです。

でも、リサーチは教えてもらったことがあるけど、「書き方」なんて教わったことが無い――そういう方ばかりでしょう。そこで、今回、「書き方」について一つのソフトを紹介します。


http://autla.com/

アウトラ、というソフトです。

どういう風に使うか、というと、


私ならこんな感じ。

そもそもなんですが、ディレク(特に研究会の)に多いパターンとして、
いきなりBG書こうとするところから始める人が多いんですね。

それは、まずい。

まずこの会議でいけるのか、ってリサーチをして、その上でBGにしてみるとどうかなー、という考慮をする時間が絶対に不可欠です。

その際に、このアウトライン・プロセッサは使えます。

BGとしてデリに伝えないといけないことをどんどん列挙していけばいいわけですが、
そのなかで自分の知らない知識とかがどんどん出てくるわけです。

それをBGスタッフに投げる前に、図で言う作業フォルダに、自分の分からないことを明示することが大事なんですね。これが最終的に「読み物」としてBGが成立するかに関わってきます。

なぜなら、筋道が通るかどうかがここで分かれるから。


自分が分からないことを放置したまま人に投げたら、そりゃああなたの思っているものと違うものが完成したって文句は言えません。

で、そうなると最終的に「論点」がぶち壊われるんですね。

これまで模擬国連会議、何度も関わってきましたが、最後の最後で論点がダメ、というケース、よく見かけます。

それはきっと、「分からないことを分からない」まま放置して、筋道がたってないままBGを創っちゃうからじゃないのかなぁ。



というわけで、全国の悩めるBGライター、もといディレクさん。

こういうソフトもあるんだな、ということを知って頂ければ。

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