2012年6月15日金曜日

論点!

最近、コブクロのmiss youという曲にハマっている会議監督です。別に失恋したいわけではありません。
というわけで、お久しぶりです。


……先々週の日曜日に論点について書く、と言っていたのに、さすが筆不精ですね。
どれだけ遅れたんだ、という感じですが、今会議の論点を説明させて頂こうと思います。






まずは大まかな図を。



これだけではさすがに分からないので、少しBGから先取りしちゃいましょう♪


現状認識・問題意識に関する論点群/解決策に関する論点群

 (どの会議でもそうであるが)当会議は現状認識・問題意識に関する論点群と解決策に関する論点群に分かれる。通常の会議はどちらかが省略され、もう一方に包含されていることが多いため、この分類は新鮮に見えるかもしれないが、基本的に他の会議と特別異なることを行うわけではない。
 現状認識・問題意識に関する論点群(A論点)は、現状の問題を国連がどのように意思表示するか、ということになる。基本的には決議案の前文になるべき部分を議論して頂く論点である。
 解決策に関する論点群(B論点)は、A論点での討議を経て、国連がどのように解決策を提示するか、ということになる。基本的に決議の主文になるべき部分を議論して頂く論点になる。


各論点におけるポイント 

各論点に関して、BGの情報とどのような思考の流れで討議が進むのか、会議監督の想定図を掲載した。この議題は、要点の部分にも記載したが、会議監督としては“Issue problems”“Governance problems”に分かれるのではないか、と考えている。図の左側にある Issue problems”は議題そのもののイシュー、すなわち宇宙の軍備問題に関して何を問題視し、新たに何を規制するか、という形である。これに対し図の右側にある “Governance problems”では、政治的な問題が軍備問題の解決を妨げていると考える 。特にCDの停滞に関して警鐘を鳴らし、例年の決議に載っているAd Hoc委員会の再設置が何故出来ていないのか、またCD以外の場での解決を図ることはできないか、を考える。

論点A-1. 現行法で規制されていない宇宙の軍事問題

この論点では、今解決しなければならない問題を浮き彫りにして頂く。ここでの問題は、第一委員会の性格上、「国際の平和と安全保障(International peace and security)」に対し悪影響を与えるもの[1])と定義しよう。この論点でdelegatesには以下のdelegates questionsをはじめとして、本論点に関するあらゆる問題について考えてもらいたい。

Missile Defenseは国際の平和と安全保障に悪影響を与えるか?
スペースデブリを生むASAT実験は国際の平和と安全保障に悪影響を与えるか?
宇宙の平和的利用と弾道ミサイルの開発はどのように捉えられるべきか?
北朝鮮・インド・パキスタンなどが行っている弾道ミサイルの発射は問題か?
宇宙空間での軍事活動に関して自衛権はどこまで許容されるのか?
自衛権の発動に関し、反撃はどのレベルまで許容されるか? 例えばサイバー戦が勃発したときに、自衛権の発動として衛星を撃墜することは国際法上許容されているか?

論点A-2. 問題解決を阻害している要因

 この論点では、PAROSそのものが進展していない理由を考察して頂く。当然、CDにおけるAd Hoc委員会の設置の失敗などが問題になろう。delegates questionsとして皆さんにこの論点について以下のような問いかけを行う。

PAROS Ad Hoc委員会を開くにはどうすればよいか?
作業計画を巡る対立の解消のためにはどうすればよいか?

 論点B-1. 新たな軍事規制の内容

 この論点では、新たな軍事規制の内容について考察して頂くことになる。論点A-1の結果が直接反映されることになると考えている。Ch.5で議論した内容が深く関わるだろう。包括的アプローチによる規制か、個別的アプローチ、例えばASATモラトリアムか、などの議論が展開されると期待している。

 論点B-2. 規制の法形態

 この論点では、B-1で考察された議論はどのような法文書によって採択されるべきか、ということを論じていただく。すなわち、ハードローとして条約化を目指すのか、まず決議という形で妥結して条約化する方向に向かうか、それともソフトローでの規制を目指すか、である。交渉過程において、B-2の議論如何によってB-1の内容が変動する、というような論点が相互に影響し合うことは考えられる。

 論点B-3. 規制する際の文書の採択場

 この論点ではさらに、B-2で考案された法文書をどこで採択するのか、という問題になる。現在ならばジュネーヴ軍縮会議のAd Hoc委員会ということになっているが、A/C.1/66/L.21のように、Open-endの委員会を設けるべきだ、という意見や、CDの枠外で議論すべき、という意見がある。また、EUCode of Conductなどは、もしかしたらオタワ・プロセスのように有志のみで規範の作成を開始しようとするかもしれない。このような動きが国際社会にどう影響を与えるかも論じられるだろう。ゆえに、この論点では、Space securitySpace safetyの区分けをしっかり考察することが重要となる。B-2と同じく、論点が相互に影響し合うことになることが予想される。


[1]) 「国際の平和と安全保障に対する脅威」(threat to the international peace and security)ではないことに注意してほしい。




※ 以上の文書は最終版BGでは変更されている可能性もある。







どうでしょうか?
これ、実はBGの最後のほうの章なので、わけのわかんない用語が並んでますよね^^;

ただ、なんとなくこんなことやるのかなー、と感じてくれるとうれしいですね。



会議監督的な、今会議のポイントは、図で言う右側、つまり"Governance problems"がどう取り扱われるか、になると思っています。

これは今熱い問題なんですよー!

現実でも動きがあって、臨場感を持って議論できるんじゃないかな、と思います。

具体的な内容は複雑なのでBGにて、ということになりますが……

少しでも感心をもってもらえるとうれしいです。




さて、ほとんどコピペになってしまったのですが、会議監督はゼミのレジュメを作成しなくてはいけません^^;
後日、改めて皆さんに説明したいと思いますので、またまた遅くなるかもしれませんが、このブログに投稿させて頂きますね。

それでは、失礼します<(_ _)>

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